皆さんこんにちは!
アデリーライフ株式会社の酒向和哉(サコウカズヤ)です!
本日は意外と知っているようで知らない、でも知っておいた方が良い個人情報機関について記述していこうと思います!
ちなみに皆さんは学生の頃などに、お金を友人と貸したり借りたりした経験はありますでしょうか?
周りに貸し借りしている人はいた!という方もいるかもしれませんが、もしあなたが人にモノやお金を貸す時、下記の2人の内どちらに貸しても良いかなと思いますか?
① 過去に貸したものを未だに返してくれてない人
② 過去に貸したものを期日を守ってしっかり返してくれた人
もちろん、ほとんどの人が②のしっかり返す人の方がいいと答えるはずです。
何が言いたいかというと、モノやお金の貸し借りはその人の信用で決まるということです。
信用のない人には貸したくありませんし、信用度の高い人には返せる範囲でお金を貸すことができると思います。
このようなモノやお金の貸し借りには信用がつきものである!ということが今回の題材です。
「個人信用情報機関(CIC、JICC、KSC)とは?」
そもそも個人信用情報機関とは一体何者なのでしょうか?
この機関は、個人がいわゆるローンを組む時、クレジットカードを作成する際の上限額を企業側がその可否を決定する際に利用される個人情報を集約している機関です。
何か融資を得る際にその人の返済力を決定付ける信用度を測るために、企業側が個人の過去の返済実績や現状の借入額等を可視化できるための存在になっています。
住宅ローン等もそうですが、そもそも借入は返せる能力のある人が借りるべきものですので、こういった第三者機関は必要不可欠なのです。
それが個人信用情報機関というものになります!
では次にCIC、JICC、KSCとはなにかを説明していきます。
まず個人信用情報機関は大きく3つの団体に分けることができます。
それがCIC、JICC、KSCです!
シーアイシー?ジェイアイシーシー?ケーエスシー?何のことかさっぱりわからないと思いますが、一口に個人信用情報機関と言っても、実は見られている個人情報の内容は違うものなのです。
そもそも自分自身の信用情報を確認したいと思った時に、どの機関でも全部同じように見えるのではないか?と思う方も多いかもしれません。
そりゃそうです。私も最初はどの機関でも見れるものだと思っていました。
しかし機関毎に違いがあり、メインで見られる個人情報には差があるのです。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
「3つの主な違い」
・CIC
JCBなどのクレジット会社が多い
インターネットや窓口等の郵送による請求が可能
信用の登録機関としては最長5年間
・JICC
セントラルなどの貸金系の業者が多い
スマートフォンや窓口等の郵送による請求が可能
信用の登録機関としては最長5年間
・KSC
みずほ銀行などの地方銀行やネット銀行が多い
インターネットや郵送による請求が可能
信用の登録機関としては最長10年間
情報開示の請求を行う時には、確認したい情報に合わせて請求先を選ばなければなりません。
信用情報を確認したいと考えている方は、間違えないように気をつけましょう!
なによりも、CIC・JICC・KSCの最も大きな違いは、それぞれの信用情報機関に加盟している金融機関の種類です!!
CIC
・クレジット会社の共同出資により1984年に設立された信用情報機関
・保有する信用情報としては、他の2機関と比べて最も多い
・クレジットカード会社や消費者金融などが多く加盟している
JICC
・消費者金融が中心となって1986年に設立された信用情報機関
・加盟している金融機関の数が最も多く、消費者金融から銀行まで様々な金融業者が加盟している
KSC
・全国銀行協会(JBA)によって運営されている信用情報機関
・メガバンクや地方銀行、ネット銀行や信用金庫等の信用組合が加盟している
・KSCの加入条件は最も厳しい
上記のことを踏まえつつ、必要に応じて個人信用情報を調べる際には注意しましょう。
一般の方がよく見られる機関で特に注意してもらいたいのは、クレジットカードが多く加盟するCICです。
こちらの個人信用情報に傷がついてしまうと最悪のケースの場合、ケータイ端末の分割払いさえできない可能性が出てきたりしますので気をつけてくださいね。
「FINEとCRIN」
次にFINEとCRINについてみていきましょう。
CICでブラックリストに乗っていたとしても、他の機関でブラックリストに載っていなかったら融資がいただけるのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実はCICとJICCの違いは加盟している企業のみで、登録している信用情報は似た内容になっているのです!
なぜならばFINEというネットワークを使い、お互いの信用情報を共有し合っているためこういったことが起きます。
大前提のお話ですが、融資させるものとしては総量規制という法律の兼ね合いもあり、提供可能な融資の限度額が「年収の1/3まで」と法律上定められています。
このため、他方で多額の債務があるのにも関わらず抜け道をつかって信用度を改ざんできないように、申込者の信用度や収入額を把握するために、貸付残高や返済実績などを共有させていくのがFIREの役目になっております!
そして、JICCで取り扱いのある信用情報は、実はCIC・KSCにも共有されているのです。
また、CIC・JICC・KSCが情報共有を行う際に使っているのは、CRIN というネットワークになります!
CRINでは利用者の個人情報や信用情報を共有し、登録情報の最新化を目的として利用されております。
3機関で登録した個人情報や取引履歴などを共有し把握することで、過剰貸付や多重債務を抑制するのが主な目的になっています!
「まとめ」
今回は個人信用情報機関について記述させていただきましたが理解していただけましたでしょうか?
結論、これらは個人が融資を受ける際の信用度合いを見定める物差しとして現状の借入状況や過去の返済履歴を確認する事で適切な融資を実行するための存在であります。
無理のない利用をするためにも、自己破産しないためにもお金に関しては真実を提示することが重要なのです。
また、個人信用情報に傷がついてしまうと今後の資金繰りに影響を及ぼす可能性もあります。
例えば住宅ローンが組めない、クレジットカードが作れないなどが起こります。
こういった状況に陥ってしまわないよう、借り入れや融資をいただいた際には返済期限を厳守して個人信用度を下げないように普段から心掛けましょう。