不動産の価値は、開発が進んでいたり人口が集まっている場所が高くなる傾向にあります。
これまでは東京が突出して高い場所でしたが、これからは大阪、関西も物件価格が上昇してくると考えられています。
その要因の1つとして日本国際博覧会の開催、IR誘致やリニアの開通予定があげられますが、これらがなぜ不動産価格に大きな影響を与えるのかを述べていきます。
「大阪万博がもたらす経済効果」
2025年日本国際博覧会(通称大阪万博)が大阪の夢洲で開催予定です。
国際博覧会大阪誘致構想検討会が2015年4月に発表した国際博覧会大阪開催検討データ収集調査より中間報告の資料によると、大阪万博開催前から開催後の総需要は2兆1,800億円、経済波及効果は2兆8,859億円と試算されています。
この経済効果は東京オリンピック・パラリンピックの開催期間中の約6,000億円の経済効果と比較しても大きく上回る数字です。
これは東京オリンピック・パラリンピックの来場者数が1,000万人だったのに対し、大阪万博では約2,800万人もの来場者を見込んでいるため、これほどの数字が試算されているのです。
新型コロナウイルスの影響により海外からの来場者が減少する可能性も少なくありませんが、それでも大阪万博による経済効果は大きいものだと見込めます。
実際、今年ドバイで行われた国際博覧会の来場者もインバウンドは3割ほどに落ち着いたようですが、目標近くにあたる2,300万人が来場しています。
前回の日本で行われた1970年の大阪万博は、1964年の東京五輪から6年後の開催であり、当時の国際博覧会の史上最高の6422万人の入場者を集め大盛況でした。
万博は日本だけのイベントではなく、オリンピックと同じく国際的大イベントなので、公共交通機関などの都市インフラ整備と、不動産の開発も進められ、随分と大きな経済波及効果と都市の価値上昇が見込めます。
2020年東京オリンピックの招致決定後からも、東京では大規模な再開発や都市インフラ整備が進んだのと同じように、大阪でも万博の開催地である夢洲までの鉄道延伸を始めとした交通インフラの整備と、万博開催の効果を見据えた不動産の開発が計画・実施されています。
また、冒頭でも述べたように2025日本万国博覧会誘致委員会事務局によると、大阪万博の経済波及効果は約2兆円となり、想定来場者数は約2,800万人と試算されています。
約2兆円もの経済波及効果を見込めるイベントとなるので、注目度もおのずと高くなります。
そして今回、万博会場となる夢洲は高度経済成長のときに整備されたエリアで、隣接する咲洲などとともにバブル崩壊の煽りを受け、遊休地化・不採算化したため、しばらく大阪の負の遺産とも言われていました。
しかし!万博の開催決定を機に、夢洲を含めた大阪湾エリアが大阪の新しい価値となりえる大きなチャンスでもあるため、大規模な整備の修繕、開発を進めているのです。
日本経済が落ち込み東京の土地価格も安定してきている今、2025年開催の大阪万博は関西の経済回復に大きな影響をもたらしてくれるでしょう。
「大阪にはIR誘致やリニア開通なども目白押し」
大阪万博が終わった後でも、IRなどの商業施設・インフラ整備も2050年ごろを目標に開発予定ですので、大阪の経済はしばらく大きく活性化される見通しです。
もしIRが大阪に誘致される場合は、大阪万博が開かれる夢洲と同じところに誘致されるでしょう。
これまで夢洲は大阪の負の遺産と言われていましたが、2025年に向けて経済を引っ張っていく土地となることが期待されています。
これまでほとんど人が集まることのなかった地域ですから、この都市計画は大阪の経済に非常に大きな効果を生み出すことでしょう。
また、2040年ごろを目処にリニアが全国的に開通されることで大阪から東京への移動時間はこれまでの半分ほどの、たった67分で行き来することができるのです。
そのため、これまでよりも人の往来が激しくなるため経済が東京だけで滞ることはなくなるでしょう。
これから人口が大阪に移動することによって、大阪の価値というものも必然と上がってくると考えられます。
「大阪の不動産価格はどうなる?」
これまで大阪の人気エリアといえば大阪梅田駅周辺のうめきたエリア、大阪心斎橋あたりが突出していました。
西側の土地はそれほど注目されていませんでしたが、今回の万博やIR誘致、リニアの開通でインフラも整い、たくさんの商業施設もできるので人口が集まりやすくなることから、土地の上がり幅も大きくなると予想されます。
現に東京の土地価格が比較的落ち着いてきているのに対し、大阪・関西の土地価格は少しずつ上昇傾向になっています。
また今後の大阪のインフラ整備や開発予定のものは他にもあります。
・ JR大阪駅の北側の再開発「うめきた2期」が進行中
・ 梅田と関西国際空港を繋ぐなにわ筋線の計画
・ 大阪メトロ中央線を夢洲まで延伸
・ 夢洲駅タワービル(総工費1000億円超え)の開発予定
・ 新今宮駅前に星野リゾートのOMO7が大規模ホテルをオープン
これら上記は一部ではありますが、今後の大阪の経済を活性化させる要因がたくさんあります。
これらのようなインフラが整備されることで近辺の土地価格は大幅に上がり、不動産価値も高くなるでしょう。
そのため大阪や周辺の物件の購入は価格上昇後ではなく、見通しが持てている今が一番なのです。
「まとめ」
不動産の価値は各土地の需要によって決定されます。
現在の不動産価格は東京が突出して高いですが、今後大阪がさらに開発されることで、東京と同等の価値に近づける要素は多くあります。
今から大阪に目をつけることで、大阪のどの土地が投資を行うのにベストなのかを見極めることができるでしょう。
また早い段階から投資しておくことで物件の上がり幅で大きな利益を得ることが可能です。
大阪での物件選びをご検討の際は、是非一度お問合わせください。