不動産オーナーとは、戸建てやマンション、アパートなどの不動産を所有し、それを他者に貸し出すことで利益を上げる人のことを指します。
基本的にオーナーとなるのに資格等は一切必要なく、誰でもオーナーになろうと思えばなることができます。
しかし、本当の意味で不動産オーナーとなるためには、オーナーとなる明確な目的を持つこと、経営・税金などの知識についても身につけておくことが重要です。
今コラムでは、あなたが不動産オーナーに向いているのか?向いていないのか?を見極め、オーナーとなる上で必要な知識についてもご紹介します。
「不動産オーナーになる上で必要なこと」
不動産オーナーを目指すからには、相応の覚悟と自覚を持つべきです。
友人や他人から勧められたからなど、他人からの情報を鵜呑みにして安易にオーナーとなって良いものではありません。
不動産オーナーとは言わば個人事業主、その後の経営についてもしっかりと考える必要があり、十分な戦略を練らなければ投資に失敗することも考えられます。
【不動産オーナーになるために必要なこと4選】
① 不動産投資についての十分な知識
② 経営や税金について学ぶ
③ 明確な目的や目標を持つ
④ 自己資金を貯めておく
① 不動産投資についての十分な知識
不動産オーナーとなる前には、必ず不動産投資についての知識を深めましょう。
本やセミナーなど、知識やノウハウを学ぶことができれば何を利用してもOKです。
まずは不動産投資のメリットやリスクについてしっかりと理解し、十分なリスク対策を練った上でオーナーを目指すようにしましょう。
② 経営や税金について学ぶ
不動産投資というのは株やFXのように短期的に儲けることは難しく、ほとんどが長期的な運用によって利益を得る投資です。
その長期運用の中で特に重要となってくるのが「賃貸経営」であり、経営が上手くいかないと途中で投資に失敗し、自己破産することもあります。
そのため賃貸経営についてしっかりと学んでおくことで、投資の成功確率を少しでも上げておくことが大切です。
また、賃貸経営は事業としてみなされるため、毎年、確定申告をする必要があります。
お金の流れや仕組み、税金に関する知識を身につけておかなければ適切な確定申告ができずに損をすることもあり得ます。
確定申告を怠ったり、間違った申告をすると後に税務署から調査が入る可能性もありますので、難しい場合には税理士に相談して適切な申告をするように心掛けましょう。
③ 明確な目的を持つ
なぜ不動産オーナーになりたいのか?その目的を明確にすることも大事です。
その理由は目的を定めることで、それを達成しようと本気で取り組む姿勢が生まれるからです。
目的のない投資は途中で挫折する方も多く、結果として何のために投資をしていたのかわからなくなってしまいます。
次に、目的が定まったのなら、その目的を達成するために必要な物件を探しましょう。
購入する物件はどれでも言い訳ではなく、しっかりとした目利きを持って選ぶことも大切であり、物件によって投資の成否を分けると言っても過言ではありません。
④ 自己資金を貯めておく
不動産投資を始めるにあたって、自己資金は多少なりとも必要になります。
どれくらい必要かは個人差がありますが、約100万円を目安に貯めてから投資をスタートさせましょう。
また、長期的な投資となると、その分リスクも大きくなり投資している期間内は予想もしていなかったことが起こり得る可能性があります。
万が一の不測の事態にも備えるため、できる限り貯蓄は多めに用意しておくことをおすすめします。
それらを踏まえた上で、次項ではあなたが不動産オーナーに向いているのか?向いていないのか?を見分ける方法をお伝えします。
「オーナーに向いてるor向いてないの見分け方」
不動産オーナーに向いているのか?向いていないのか?
その見分け方について説明する前に、オーナーとなるにあたっては事前の準備が何より重要だとお伝えしておきます。
まずは、前項でお伝えした「不動産オーナーになるために必要なこと4選」を必ず実施してください。
その上で、下記の項目に当てはまっている人は不動産オーナーに向いていると言えるでしょう。
【オーナーに向いている人】
・ 企業に勤めており安定した収入がある
・ 長期的なスパンで物事を考えられる
・ 不動産市場に関する情報収集を常に怠らない
・ 過度なリスクヘッジをしない
不動産オーナーとなるためには、まず物件を購入しなければなりません。
何千万とする物件をキャッシュで購入できる人には、安定した収入がなくても大きな問題とはなりませんが、銀行から融資を受けて物件を購入する場合、安定した収入は必要不可欠となります。
また不動産オーナーは他の人からすると、お金持ちである印象が強い傾向にあるからなのか、「不動産オーナー=お金持ち」と思っている人が多いようです。
しかし、これはそもそもの思い違いであり、不動産オーナーになっている人は全員がお金持ちというわけではなく、一般のサラリーマンの人が大半を占めているのです。
不動産オーナーは誰でもなろうと思えばなれるものであり、決して年収が低いからと諦める必要はありません。
重要なのは不動産オーナーとなった後であり、長期的なスパンで物事を考えられるかどうかです!
不動産市場に関する情報収集を常に怠らないこと、過度なリスクヘッジはせずに十分なリスク対策を講じておくことがなにより大切です。
それらができないというのであれば、あなたは不動産オーナーには向いておらず、投資はやめた方が賢明と言えるでしょう。
「まとめ」
いかがでしたでしょうか?
あなたは不動産オーナーに向いていましたでしょうか?向いていなかったでしょうか?
これまで説明してきたように、不動産オーナーは誰でもなることが可能です。
もちろん、明確な目的もなくオーナーとなることだけは避けた方が良いでしょうし、その投資から何かしらの価値が生まれることも考えにくいです。
それでもオーナーになりたいと思うのであれば、全ての管理を不動産管理会社や営業マンに丸投げすることも可能ではあります。
自分では経営や管理が無理だと思っていても、一緒に歩んでくれるパートナーが誠実にサポートしてくれるのであれば、その方が投資を成功へと導いてくれるでしょう。
まずは自分自身が不動産オーナーに向いているのか?を考えた上で、できる範囲は自分でこなし、難しい部分はパートナーに任せるといった役割分担をしてもいいかもしれません。
いずれにせよ、不動産へ投資する場合は慎重な判断が大切です。
過度なリスクヘッジはせず、且つ勢い任せにならないようにしてください。
→不動産オーナーとして資産運用をご相談の方はこちらからお気軽にお問い合わせください