【2023年度】賃貸VS持ち家はどちらがお得なのか?

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【賃貸VS持ち家】論争は今もなお様々なところで繰り広げられており、プロの専門家であっても意見が分かれるところです。

「家賃を払い続けるくらいなら持ち家を買った方が資産にもなるしいいのではだろうか?」、「賃貸は資産にはならないが状況に応じて引っ越しがすぐにできるから便利」など、どちらにもメリットやデメリットがあります。

 

今コラムでは【賃貸VS持ち家】論争について2023年度のトレンドや経済状況も踏まえて、本当にお得なのはどちらなのか?について解説していきます。

 

「それぞれのメリットとデメリット」

【賃貸VS持ち家】論争をする上で、まずそれぞれにはどのようなメリットとデメリットがあるのかをみていきましょう。

 

「賃貸のメリット」

1、いつでも自由に引っ越しができる

賃貸の最大のメリットと言っても過言ではない自由な引っ越し。

今の家に飽きたり、急な転勤や転職になったとしても住む場所を気軽に変えることができます。

 

2、設備や建物の費用負担が少ない

賃貸は自分の持ち家ではないため、エアコンや給湯器など設備の故障や老朽化に対する費用は基本的には大家さんが負担します。

また災害などで被災したとしても損失の負担は一切ないため安心材料の一つと言えます。

 

3、ローンを組むリスクがない

住宅ローンに縛られたくないという方は多いのではないでしょうか?

賃貸であっても家賃は毎月支払わなければなりませんが、自分の収入やライフスタイルに合わせて自由に住む家を変えることができるのは魅力です。

また、固定資産税の支払いもないため持ち家と比べると負担は少なくなります。

 

「賃貸のデメリット」

1、家賃の支払いはずっと続く

住宅ローンに縛られることはありませんが、賃貸では家賃の支払いが一生続きます。

若いうちは給与もあるので安心ですが、老後の年金暮らしになると家賃というものは重くのしかかります。

さらに年金暮らしとなると借りられる物件が限られてくることも念頭に考えておかなければなりません。

最悪の場合、契約を更新してくれない可能性もありますので注意しましょう。

 

2、内装や間取り、設備を自由に決められない

基本的にほとんどの物件ではリフォームすることはできないため自由に自分好みの家にすることはできません。

もし自分でDIYなどをしたいと考えている方は「DIY物件」を探してみるのもありです。

 

「持ち家のメリット」

1、住宅ローン完済後は負担が軽くなる

住宅ローンは長くても35年間で完済されるものが多く、ローン完済後は毎年の固定資産税や劣化に伴う修繕費用を払うだけで済みますし家族に資産として残すことができます。

 

2、団体信用生命保険への加入で万が一に備えられる

持ち家をローンで購入する際には団体生命保険へ必ず加入しなければなりません。

団体信用生命保険は、ローン返済の途中で契約者に万が一のことがあった際に住宅ローンが0円になる保険です。

家族に負債を残すことなく資産として残すことができるため持ち家のメリットと言えます。

 

3、DIYやリフォームが自由

賃貸とは違って持ち家は自分が所有している物なので、自由に間取りを変更したりリフォームすることができます。

近年ではDIYをする方も多くなっており、壁紙を張り替えたり、棚を取り付けたりなど気軽に行うことができます。

 

「持ち家のデメリット」

1、簡単に引っ越しができない

持ち家を所有してしまうと引っ越しすることは容易ではありません。

もちろん駅近や人気エリアとなると、売却や賃貸として貸出すことも可能ではありますが、賃貸と比べると引っ越しは難しいでしょう。

転勤の可能性がある場合には単身赴任となってしまうこともありますし、家族と一緒に引っ越したとしても住宅ローン控除を受けられなくなってしまうため事前に確認しておきましょう。

 

2、住居費を下げられない

仮に職を失ってしまった場合や、収入が減ってしまった場合においても毎月のローン支払いの金額は変わることなく払い続ける必要があります。

そのため持ち家を購入する際には、ある程度の余裕をもっておくことが大切です。

 

以上が主なメリットとデメリットです。

次項では2023年度のトレンドや経済状況も踏まえて賃貸と持ち家のどちらが良いのかを考えていきましょう。

 

「賃貸VS持ち家!2023年度のおすすめは?」

先の説明で「賃貸と持ち家」それぞれの主なメリットとデメリットについて理解できたかと思います。

加えて2023年度のトレンドや経済状況を踏まえてみると、建築資材の高騰、マンションや戸建の価格も高止まりを続けており今後さらに高騰する可能性があります。

対して賃貸の家賃というのは現在においてもほとんど変動していません。

 

10年くらい前であればマンションや戸建の価格もそこまで高騰しておらず、今思えば結果として持ち家を購入した方がお得であったと言えます

しかし、2023年2月現在のトレンドや経済状況などを踏まえると持ち家を購入することに私は否定的な考えをもっており、個人的な見解としては「賃貸」の方を推奨します。

 

持ち家に対して否定的となる理由はいくつかありますが、働き方の多様化やITの発達などによって高止まりを続けている不動産価格が暴落する危険性もあり、またITが発達することによって終身雇用のない会社で働かれている人は職を失ってしまう可能性もあり得ます。

そうした場合、自身で稼ぐ能力のない人にとって住宅ローンの返済というものは重くのしかかることになります。

 

もちろん「子育てはマイホームでしたい」、「持ち家をもつのが夢だった」など強い思いがあるのであれば持ち家を購入してもいいと思います。

VUCAの時代においては今後、不動産市場や経済状況がどうなるのかは誰にもわかりませんので先に購入しておくことも一つの考え方です。

 

いつか持ち家をもつこと自体は私も賛成ですが、2023年2月時点においては強い思いがないのであれば賃貸のままもう少し様子を見ていた方がいいのではないかと考えます。

 

「巷で噂になっている1300万の差が出るって本当?」

この話はちょうど一年前くらいに賃貸と持ち家を比べてみると最終的に1300万円の差が出るとプロの専門家が計算した結果として報告され話題となりました。

同じ地域にある賃貸と持ち家にそれぞれ入居から50年間住んだと仮定した場合、持ち家の方が約1300万円お得になるそうです。

 

プロの専門家が言うのであれば「やっぱり持ち家の方がお得なんだ」と思われた方も多いでしょう。

もちろん間違ってはいないのですが、これはローン返済と賃貸の家賃がそれぞれ同じ金額であると仮定した場合の結果です。

家賃を毎月7万円払っているのであれば、持ち家を購入する場合には7万円前後の返済で収まるローンにすれば良いということです。

 

これだけの差が出るとなるとやはり持ち家の方がいいと言うことになりますが、持ち家を購入して失敗する方もいますので注意は必要です。

失敗する方の理由として「思っていたより予算が厳しかった」、もしくは「立地や間取りなど物件が悪かった」のどちらかです。

 

持ち家を購入される際には、ある程度の余裕をもった予算を確保すること、信頼できる建築会社と管理会社が建てている物件を選ぶようにしましょう。

 

「まとめ」

【賃貸VS持ち家】論争は専門家であっても未だに意見の分かれる問題です。

1300万円の差がつくのであれば持ち家を購入する方がお得なのかもしれませんが、ある程度の余裕をもった予算を組んでおかないと自分の首を絞めてしまうことにも繋がりかねません。

 

またこのコラムを書いている2023年2月時点において物件価格は高止まりを続けており、今後の経済状況によっては暴落することも考えられます。

そのため私としては、あと数年は様子をみながらコツコツと資産を蓄えつつ賃貸にするのか、持ち家を購入するのかを判断すればいいのではないかと考えています。

 

→持ち家やマンションの購入、投資をお考えの方はお気軽にご相談ください

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