「世の中の不動産投資へのイメージ」
みなさんは「不動産投資」というワードに対して、どのようなイメージがありますでしょうか?
私がこの業界に飛び込んでから10年以上が経過しましたが、10年前から現在に至るまで物件を購入されたお客様から「不動産投資って、イメージが悪いですよね。」というお声をよくいただきます。
せっかくご紹介をいただいたお客様でも購入するにあたってこの部分が弊害になられる方も少なからずいらっしゃいます。
そこで今回は、物件の購入を検討されている方やこれから不動産投資を始められる方に少しでもお役にたてればと思い、不動産投資のイメージが悪い理由や投資に対するイメージについて様々な視点から説明していきたいと思います。
「不動産投資へのイメージが悪い理由」
そもそも日本の文化において不動産だけに限らず、「投資」というワードに対するイメージがあまり良くありません。
一般的に日本人の投資に対する悪いイメージを抱く傾向として、以下のような事が考えられます。
1、安全と安定を求める傾向が強い
日本人は安全性や安定性を重要視する人が多く、投資に対しても同様に安全性や安定性を重要視する傾向にあります。
これは過去のバブル崩壊やITバブル崩壊、リーマンショックなどの金融危機や不況を経験した人達が求めている傾向が強く、その理由として金融危機や不況によって不動産や株などの金融商品で大きな損失を出した経験が影響していると考えられます。
そのため低リスク・低利回りの預貯金や国債、定期預金など、比較的安全な金融商品に投資する人が多いとされています。
2、投資に対する知識が乏しい
日本人の投資に対する知識は世界的にみてもかなり不足しています。
今思えば私が若い頃は自身も含め、周りの友人も投資に対する意識が低く、リスク分散や適切な資産運用についての知識が不足していました。
これに対して、近年では金融庁や投資家保護機構などが投資についての啓発活動を行っていることもあり、若年層が金融リテラシーを高めるために高校3年生になるとお金や投資の授業を受けたりしています。
3、低金利による悪影響
日本では現在も長期にわたって低金利が続いており、預貯金や国債など安全性の高い金融商品でも利回りが低いことが多く、それが投資に対する意欲を減退させているとも考えられます。
また、逆に金儲けのために知識のないまま株式投資やFX、不動産などの高金利を求めて投資をしてしまい失敗するというネガティブなイメージもあるため投資を避ける人が多いです。
上記のことから、日本人の多くは安定した生活を好み、投資におけるリスクを避け、貯金をすることで急な出費や将来のために備えたりする人が多くなっている傾向にあります。
また預貯金が当たり前だという文化が昔から根付いており、保守的でより安定的な定期預金や貯蓄をする傾向があるのだと考えられます。
「投資の第一歩は知識から」
不動産投資の悪いイメージについてですが、ひとえに不動産投資と言っても種類は以下のようにたくさんあります。
・区分マンション
・一棟マンション(アパート)
・一棟ビル
・戸建て
・不動産投資信託
・民泊
・シェアハウス
・駐車場
・海外不動産
・土地
上記の中で収益を得る方法としては、大きく分けて2つあります。
土地や借家、テナントを貸して賃料収入を得る「インカムゲイン」、買って高く売って利益を得る「キャピタルゲイン」です。
ただ、不動産投資は専門的な知識や用語などが多く、高額な商品や金融機関の手続きなど面倒な作業も必要なことから敷居が高く、ネガティブな印象を抱いてる人が多いのも事実です。
なぜこのようなネガティブなイメージや印象を抱いている人が多いのかを調べてみると、以下のような事が考えられます。
1、先入観
詳しい内容を理解せずに、不動産投資という言葉が普段から聞き馴染みがないため、まだまだ世間の認知度が低く先入観だけで悪いイメージを持たれている方が多いです。
2、富裕層にしかできないと考えがち
高額な投資金額や千万円から億単位の住宅ローンの融資を受ける場合があるため、一部の裕福な人にしか利用できないというイメージがあり、一般的にハードルが高いと思う人が多いです。
また、それに伴う手続きや専門的な知識が必要になり、面倒に思われるようです。
3、リスクが高そう
不動産投資には物件を維持するための費用や、エアコンや給湯器などの経年劣化による設備修繕費が必要になったり、火災や地震などによる災害リスク、入居者がいない場合の空室リスクなど様々なリスクがあるため、定期預金や国債に比べてリスクが高いというイメージがあります。
物件の管理や入居者とのトラブルなど、多くの手間や労力が必要なため手間暇がかかると思われる方も多いですが、管理会社に一任することでそこは解消できます。
4、景気による変動
不動産市場の変動や景気の変動によるリスクがあるため安定的な収益を得ることが難しく、つまりは高齢化や人口減少により空室率が高くなったり、経年劣化による家賃の下落、資産価値の低下が伴うため、失敗するリスクが高くなるというイメージがあること。
5、悪質な業者が多い
一部の不動産業者によっては不正な勧誘や虚偽の情報提供を行うため、信用性が低く騙されるかもしれないというイメージがあること。
例えば、過大な利回りや高い利回りを提案してくる業者には注意が必要です。
過大な利回りを示唆する業者は、通常の不動産市場には存在しないような物件を紹介するリスクがありますので、その業者が信頼できるかどうかを確認することが重要です。
6、自己破産する人もいる
ご自身の収入に応じた借入をせずに返済が滞り、多額の借金及び負債だけが残り、物件の売却や出口戦略に苦しむ可能性があるため、身の丈に合った投資をすることが大切です。
「まとめ」
20年前と比較すると日本では、不動産投資をインターネットで検索すればたくさんの情報を得れますし、一昔前の不透明な部分もクリアになったように感じます。
特に富裕層だけではなく、一般的なサラリーマンも不動産に対する投資意識が強く、世界中の投資家の多くが不動産に資金を投入していることも事実です。
不動産投資自体は合法的なビジネスであり、良き投資手段の一つですが、不動産投資を扱う業者の中には悪質な業者や詐欺師も存在しますので注意しましょう。
しかし、上記のリスクやネガティブな部分が理由で、まだ投資を始められていない方や興味があっても始められない方はたくさんいらっしゃると思います。
もちろん不動産投資にもメリット・デメリットが存在し、適切な投資方法を選択する必要があります。
物件を購入する会社、管理を依頼する会社の選択さえ間違えなければ、安定的な収益を得ることができます。
悪いイメージが先行して始められない方、ご時世的に預貯金だけでは老後を不安に感じている方、資産形成をしたいが何から始めていいのか分からない方は、当社または信頼できる詳しい専門家にご相談下さい。