こんにちは!アデリーライフの堀之内です。
本日は、話題となっている「昆虫食」についてお話しようと思います。
いま昆虫食が話題となっていますが、なぜ昆虫食が広まってきているかご存知でしょうか。
珍しくて面白いからという訳では無いのです。昆虫食が注目されている背景について深堀りしていきます。
昆虫食ってなに?
昆虫食を詳しくご存知でない方に昆虫食についてご説明致します。
昆虫食とは、その文字通り昆虫を食すことですが、昆虫を食べる文化がない日本にとって受け入れ難い事実であると思います。
しかし、昆虫食は栄養価が高いなど世界中で注目されているのです。
昆虫食は、代替肉として分類されており代替肉には昆虫食以外に、培養肉、植物性代替肉の3つに分類されています。
培養肉はクリーンミートと呼ばれており牛や豚の筋肉細胞をラボにて培養されたものになります。
植物性代替肉はフェイクミートと呼ばれており、大豆で作られた肉も一時期流行りましたよね。大豆からできた肉も代替肉のひとつです。
その中の一つである昆虫食は、コオロギの粉末を利用したパンやコロッケなど様々な料理に使われています。
最近では、世界中で昆虫食が注目されています。数多く存在する昆虫食の中でも特にコオロギが注目を浴びています。
なぜ昆虫食が流行ってるの?
昆虫食が流行している背景についてお話しています。
皆さんは世界の人口をご存知でしょうか。
現在の世界人口は約81億人です。
2022年の11月に80億人を突破し、更にものすごい勢いで人口は増加しています。今後も人口は増加傾向にあり、2050年には97億人に達すると予想されています。
人口が増加することで経済や食料問題に悪影響を及ぼします。
人口が増加するということは、その分たくさんの食料が必要となります。しかし限られた土地の中で何十億人もの食料を調達するのは難しいとされています。
最も問題視されているのが、牛、豚、鶏の畜産物です。畜産を飼育するためには広大な土地が必要となり、飼育するための餌も必要となります。人間の食料が不足している上に畜産用の大量の餌が必要となると作物は圧倒的に不足してしまいます。そのため、畜産物がなかなか食べれない世の中になってしまう可能性があります。
畜産物が食べれなくなるとタンパク質などが不足してしまいます。そこで、代わりの食材として注目されているのが昆虫食になります。
実は昆虫食が流行っているのには、このような理由が隠されていたのです。
食用コオロギのメリット
昆虫食の中でも特に注目されているコオロギに焦点を絞って深掘りしてみましょう。
・栄養価がたかい
タンパク質が乾燥物の42%で牛の約2倍に相当します。
更に、タンパク質だけでなく必須アミノ酸やビタミンB12、オメガ3脂肪酸がとても豊富で牛乳より多く入っています。
これだけでも、どれだけ凄いか分かっていただけたのではないでしょうか。紹介しきれないほどたくさんの高い栄養価を持っています。
・飼育しやすい
コオロギは狭い空間を好むため、限られた場所でも飼育が出来ます。更に、収穫までにかかる期間も1ヶ月程度ととても効率よく飼育することが出来ます。
また、コオロギは雑食性なため色々なものを餌として与えることが出来ます。
・環境に良い
コオロギはサーキュラーフードとしての可能性が期待されています。
カーキュラーフードとは元々捨てるはずの食材が原料として使われることで、循環型の食材及び食品のことです。
コオロギは先程お伝えしたように、雑食性であるため食べ残しなどを餌として与えることでフードロス削減にも繋がります。
更に、コオロギの排泄物は植物の肥料としてと使用出来るためとても環境に良いと言えます。
食用コオロギのデメリット
・コストの高さ
タンパク質製品はコストが高いことが問題とされています。今後どれだけコストを抑えれるようになるかが鍵となります。
更に、コオロギの飼育は手作業が多いため飼育コストの削減を早急に改善する必要性がありそうですね。飼育コストを削減出来ればもっと普及していくのでは無いでしょうか。
・アレルギー反応
昆虫食はアレルギー反応が出てしまう可能性があります。そのため、昆虫食を食す場合は事前にアレルギー検査を行ったほうがいいかもしれませんね。
・心理的抵抗感
日本には昆虫を食べるという分化があまりないため、ほとんどの方が食すのに抵抗を感じるのではないでしょうか。
昆虫自体は、苦手じゃなくても食べるのは難しいという方も多いかと思います。
しかし、人間という生き物はおかしなもので少しずつ普及していき、当たり前の存在になると自然と抵抗感が無くなるのです。
もしかしたら、気づいた頃には当たり前のように食べているかもしれませんね。
コオロギってどんな味?
コオロギは、エビのような風味でナッツのような味と想像して頂ければ良いと思います。
しかし、コオロギはあげる餌によって味が変わるとされています。
例えば、松茸を餌で与えたら味が良くなり、柚子やすだちなどを餌で与えたら柑橘系の風味がするようになるそうです。
これからの更なる研究によって、更に優れた品種などが誕生するかもしれません。これからの研究開発が楽しみですね。
昆虫食であるコオロギは国連からも推奨されており、今後私たちの生活に必要不可欠な存在になってくるかもしれません。
今後10年〜20年の間、最悪の場合5年以内に世界的な食糧不足が起きると言われています。
そうなると、畜産物の生産が追いつかずタンパク質不足になってしまいます。
そのタンパク質不足を解決するための対策としてコオロギが推奨されているというわけですね。
いま、コオロギ粉末入のせんべいやチョコなどが販売されているのは皆さんの心理的抵抗感を少しでも早めになくすためとも考えられますね。
このように、当たり前のように肉を食べていた生活から、代替肉としてコオロギを食べる時代がいつか来るかもしれません。
今回は、代替肉であるコオロギをピックアップしましたが、皆さんの私生活でも当たり前だったことが、当たり前でなくなってしまうかもそれません。
「あの時に、こうしておけば良かったな」と、後悔しないでいいように早めに行動・対策することを心掛けるようにしましょう。