「人生で一度はコンシェルジュ付きのマンションに住んでみたい」と憧れている方も多いのではないでしょうか?
ちょっとした相談事や要望にも瞬時に対応してくれるコンシェルジュが自分の住んでいるマンションにいてくれると嬉しいと思いますが、現代においてコンシェルジュ付きの物件は数が少なく、都会にある高層マンションや高級マンション、大規模マンションに限られています。
コンシェルジュの需要ってどのくらいあるのだろうか?
数の少ないコンシェルジュ付きマンションは資産価値としてどうなのだろうか?
今コラムではそうしたことへの疑問も深掘りしていき、マンションを売買・賃貸されるときにコンシェルジュ付きの物件を選んだ方が良いのかどうかについて考察していきます。
「コンシェルジュの仕事内容」
まず始めにコンシェルジュの仕事内容にはどのようなものがあるのか?
よくマンションなどで聞いたことのある「管理人」という方がいますが、コンシェルジュとは一体どのような違いがあるのかをみていきましょう。
【管理人とコンシェルジュの違い】
・管理人
建物自体を管理しているスタッフの方で、管理組合の規約によって決められた業務を遂行する他、建物の清掃や設備点検など建物自体を綺麗に維持することが仕事です。
・コンシェルジュ
マンション設備や周囲の施設などの案内業務を行なったり、入居者の生活面に関するサポートをすることで、入居者がより快適に過ごすことのできる手助けとなる仕事をしています。
上記のことから、管理人とコンシェルジュは全く異なる職種であり、管理人は建物自体に関わる仕事、コンシェルジュは入居者に関わる仕事を担っていることがわかります。
では、次にコンシェルジュがおこなっているサービス内容にはどのようなものがあるのかをみていきましょう。
【主なサポート内容】
・来訪者の受付対応
・周辺施設の案内
・車、タクシーの手配
・共用施設の予約受付
・宅配の受け取りetc…
上記が主にコンシェルジュがおこなっているサービス内容の一部です。
しかし、コンシェルジュがおこなっているサービス内容には明確な幅はなく、できる限り入居者の要望に応えようと努力してくれます。
いわばホテルのフロント係が常駐してくれているようなものですので、もしあなたが住んでいるマンションにコンシェルジュがいた場合には、とても頼りになる存在と言えるでしょう。
次項ではそんなコンシェルジュがいることによるメリットとデメリットについてみていきます。
「コンシェルジュのメリットとデメリット」
自身が住んでいるマンションにコンシェルジュがいると様々な要望にも柔軟に対応してくれますし、つい頼りたくなってしまうことでしょう。
しかし、コンシェルジュにはメリットがある一方で、デメリットも存在していますので詳しくみていきましょう。
【メリット】
① 自身のステータスになる
コンシェルジュ付きのマンションに住みたいと思っている方は数多く、そうした人達からするとそのマンションに住んでいる人達は憧れの的になります。
もしあなたがコンシェルジュ付きのマンションに住んでいるのであれば自身のステータスUPに繋がることでしょう。
② 防犯面での良さ
マンションのエントランスに常に人がいることになりますので防犯性は非常に高いと言えます。
近年、オートロックや防犯カメラがあるマンションが徐々に増えつつありますが、コンシェルジュは人の目で常に管理してくれているため安心感としてはそれらよりも高いと言えます。
③ 生活の質の向上
コンシェルジュはサービス内容には含まれていない無理難題の要望にも何とか応えようと努力してくれます。
そうした様々なコンシェルジュのサービスを最大限に上手く利用することで生活の質は格段に向上します。
家事や育児の負担軽減、手間が減ることによる時間節約ができることで家族との時間も増え、自ずと心に余裕ができることによって人生を豊かに過ごすことが可能となります。
④ 資産価値が維持されやすい
コンシェルジュ付きのマンションは数が少なく、他のマンションと差別化することができるため資産価値は落ちにくく、むしろ上がる可能性も十分にあります。
ホテルのようなサービスが受けられることは今後の少子高齢化が進む日本において生活サポートのあるマンション需要が高まってくる傾向にあると思われますので、資産価値としては申し分ないでしょう。
【デメリット】
① 家賃、共益費、管理費が高い
実際にコンシェルジュ付きのマンションを探してみるとわかりますが、コンシェルジュは高層マンションや高級マンション、大規模マンションなどにしか存在していません。
そうすると必然的に家賃は高くなりますし、コンシェルジュも人ですので当然ながら人件費というものが必ず発生します。
コンシェルジュの人件費はそのマンションに住んでいる入居者全員で分け合うことになりますので、毎月の家賃と一緒に管理費として徴収されるのが一般的です。
入居したはいいものの、コンシェルジュを全然利用しないなど、お金だけ払っているというようなことはできる限りないようにしましょう。
② 廃止となることも頭に入れておく
入居した当初はコンシェルジュ付きであっても、将来的には廃止となってしまう可能性もある点は頭に入れておかなければなりません。
コンシェルジュが廃止となる原因には、入居者らが参加する管理組合の中で廃止多数の意見となってしまった場合などです。
1人の意見によってすぐさま廃止となることは考えられませんが、そうしたことが将来的に起こってしまうことも頭の片隅には置いておきましょう
以上が、コンシェルジュのメリットとデメリットになります。
コンシェルジュはとても便利なサービスですが、将来的には廃止となる可能性もありますので、あくまでもマンションを売買・賃貸する際の1つの判断材料としてみておきましょう。
「まとめ」
いかがでしたでしょうか?
今コラムではコンシェルジュの必要性について詳しく解説してきました。
家賃や共益費などが高いこと、廃止となるリスクがあることを踏まえてもコンシェルジュというサービスに心惹かれてしまう部分があるのではないでしょうか?
実際、それだけコンシェルジュという条件を求めている人の需要は多く、資産価値としてみても十分あるということです。
今コラムを読んで、みなさんが今後コンシェルジュ付きのマンションを売買・賃貸される時の1つの参考材料になれば嬉しく思います。