こんにちは、アデリーライフの熊本です。
本日は、利上げとは何か、日本が金利を上げない理由、そして、
モノを買う重要性についてお話しします。
そもそも利上げとは?
その名の通り、金利を上げることですが、日本銀行が政策金利を引き上げることを利上げと言います。利上げは、通常景気が上昇し過ぎて加熱したときに景気の抑制や、物価の安定を目的として実施されます。
政策金利が引き上げられると、企業や個人は銀行からの借り入れを控えるようになり、企業の設備投資が下がり、個人消費も減少するため、経済が回りにくくなります。
そして、利上げを行うと、株価の下落、物価の減少、利息の増大、為替変動といった効果があります。詳しく見ていきましょう。
・株価の下落
利上げをすることにより借り入れがしにくくなると、企業は設備投資などを控えるようになります。それによって事業の拡大や新規参入といった動きに歯止めがかかり、企業の業績が伸びにくくなるからです。そして、企業の業績が伸びなかったら株価も下落するというわけです。
・物価の減少
利上げをすることにより、個人の消費も抑えられ、売主もどんどん価格を落としていく必要があります。そのため、物価が下がっていくのです。
・利息の増大
利上げは、金利が上がることであり、借り入れの利息もそのまま増大する。
・為替変動
利上げや、利下げなどの政策金利は為替にも大きな影響を与えることになります。
もし、日本とアメリカで金利差があり、アメリカの金利がとても高かった場合、通常日本とアメリカの銀行のどちらに預けますか。もちろんアメリカの銀行ですよね。
ということは、ドルを買って、アメリカの銀行に預けるということです。
ドルを買う人が多くなれば、それだけドルの価値が上がり、円の価値が下がります。
ドル高円安の出来上がりです。
これが、現在起こっている超円安の要因の大部分を占めています。
現在のアメリカの金利は5%以上であり、日本は0.1%と50倍以上の差があります。
反対に利下げとは、日本銀行が政策金利を引き下げ、企業や個人の銀行からの借り入れを促進し、設備投資や個人消費を増加させ、経済を上昇方向に向けることです。
そして、利下げを行うと、利上げの反対に、株価の上昇、物価の上昇、利息の減少が起こり、利上げ同様に為替変動といった効果があります。
日本はなぜ金利を上げないの?
また、前述した通り、現在アメリカの政策金利は5%以上であり、アメリカ同様、イギリス、オーストラリアなど様々な国が利上げに転じている中、日本の政策金利は0.1%と利上げをする気配が一切見られません。
4月19日、日銀(日本銀行)植田和男総裁は、
「このまま物価上昇が続けば、利上げの可能性も検討する。」と発言したが、日本がすぐに利上げに転じる可能性は低いといえます。
また、これだけの物価高になっている要因は2つあります。
新型コロナウイルスとロシアによるウクライナ侵攻です。
・新型コロナウイルス
コロナショックが起こり、世界中で景気が劇的に落ち込み、その対策として、各国が金融緩和を行なったこと。
・ロシアによるウクライナ侵攻
天然ガス生産量第2位、原油生産量第3位といった世界的なエネルギーの生産国であるロシアとウクライナが戦争を始めた結果、エネルギーなどの資源の価格が上がり、世界的な物価高になっているのです。
前述した通り、物価高になると利上げを行うのが基本です。
そのため、世界各国で利上げが行われている中、日本はなぜ利上げを行わないのでしょうか?
その理由の一つとして、日本の物価上昇率が他国と比べると比較的軽度であるからと言われています。2022年のアメリカの物価上昇は前年比8~9%に対し、日本は3~4%と半分以下でした。日銀は、これは一時的に起こっている急激な物価上昇と判断し、いずれ収まるだろうと考えているのです。そのため、利上げに転じていません。
なぜ日本の物価上昇率は4%程度とアメリカよりも少ないの?
それは、経済成長率の弱さに関係していると言われています。よく知られている通り、日本の経済成長率は高度経済成長期をピークに衰退の一途をたどっているのです。つまり、日本の経済成長力が弱いために、世界的な物価高な現在においても、他国と比べて金利を上げる必要がないというわけです。
“我々が行うべき最善の策„
日本の物価上昇率が比較的少ないとは言っても、日本でも物価上昇は起こっており、我々の生活を直撃しているのも事実です。
現在、日本各地で値上げが起こっており、日常生活に必要なコストが上がっています。
この場合、多くの日本人は「貯金をしなければ…」という考えになりまよね。
その気持ちも分かりますが、その考えは間違っています。
物価が上がってきているということは、モノの価値が上がり、お金の価値が下がってきているということです。もう少し、詳しく説明します。
もし、10年前に100円を貯金していたとします。現在のマクドナルドでハンバーガーを100円で買えるでしょうか?
2024年現在は170円なので、もちろん買えないですよね。
10年前では買えていたのに今では買えない。
これが「モノの価値が上がり、お金の価値が下がってきている」いうことです。
物価が上昇している今日では、貯金することは最善の策とは言えないのです。
では、どのような対策が必要であるのか。モノの価値が上がっているということはモノを買うことが一番です。
例えば、10年前のマクドナルドのハンバーガーを買って持っていたとしましょう。
(普通は腐りますが、ここでは腐らないものとします。)
今では、170円で売られているので、70円得したことになり、貯金では損をしていたのに、逆に利益まで出ています。これが、物価高の時にモノを買うことの重要性です。
最後に…
物価高の時にモノを買うことの重要性は理解してもモノは沢山ありますよね。
その沢山のモノがある中で、我々は不動産(マンション)というモノを買うことを提案しています。
この超物価高の中の最善策として、マンションを買いたい。
不動産投資が気になる。といった方はとても先見の明があると思われます。
そういった方は是非、私たちアデリーライフにお任せ下さい!
いつでもお問い合わせをお待ちしております。